読み込み中...

読み込み中...
Cabernet2Dは、iRIC V4で導入された2次元平面流動・河床変動ソルバーです。従来のNays2dHとNays2dFloodをベースに、河川の分合流対応・破堤計算・河道内樹木のライフサイクルモデル・構造物(カルバート・水制)など多彩な機能を一つのソルバーに統合しています。非構造格子を採用し、複雑な河川網のモデリングにも対応します。 なお、最新機能として下記を追加しました。(2026年7月3日)
1.OpenMPを用いた並列計算を可能にしました。
2.段落ち流れのエネルギー損失を考慮可能にしました。
3.デルタ前面の急勾配崩落(avalanche)処理を実装しました。
4.混合粒径の掃流砂・浮遊砂を含む河床変動計算に完全対応しました。
5.混合粒径(特に浮遊砂計算)における流砂の質量保存性の精度を向上しました。
6.浮遊砂・掃流砂の上流端からの供給条件を、平衡状態に対する増減係数で調整することを可能にしました。
7.準3次元流れの計算法として、(0) Engelundによる平衡2次流、(1) Nays2dH方式の2次流強度の輸送方程式、(3) 内田・福岡によるBVC(底面流速計算法)、(4) 内田・福岡によるBVC+動圧補正、などの方法が選択できるようになりました。(近日公開)
支川・派川の数に制限なく分合流を計算できます。全ての本支川の上流端で流量または水位の境界条件を、全ての派川の下流端で水位境界条件を設定可能です。
筑後川と桂川の合流点における流速分布・水位河床縦断・流量ハイドログラフ。データ提供:安田・白川・鴨志田(2025)
非構造格子を採用し、複数河川の合流・分流を含む複雑な河川網を一体的に計算できます。任意断面での通過流量・通過土砂量の表示にも対応しています。汎用格子生成ツールにより格子作成も容易です。
4本の河川(River #1〜#4)が合流・分流する河川網の計算例。任意断面での通過流量を表示
合流点における土砂堆積と河床変動を計算できます。さらに、河床変動の計算ループ内に樹木のライフサイクルモデル(発芽→発育→抵抗→流失)を統合し、砂州形成→樹木の発芽→樹林帯の形成→砂州の固定化という長期的な過程を再現できます。
空知川(本川)と富良野川(支川)合流点の河床変動量コンターと流速ベクトル |
合流点の土砂堆積→砂州の発達→陸地化→樹木の発芽・成長の過程 |
従来のNays2DHでは対応できなかった分流点の計算に対応。本川も派川もドライ状態から計算を開始し、流量配分はモデル内で自動的に決定されます。河床変動を伴う分派計算では、派川側の土砂堆積により分派流量が減少する過程も再現可能です。
分流点の計算例。本川・派川ともにドライから計算開始し、流量配分が自動決定。資料提供:南・吉武(2024)
堤防の破堤シミュレーションに対応。3D河床地形・水面地形・平面流況を連動して表示できます。実験結果との比較により精度が検証されています。
千代田実験水路の大型破堤実験の再現。上段:実験結果(地形)、下段:計算結果(地形と水深)。実験データ:寒地土木研究所 島田ら(2012)
障害物をEdge(辺)で与える機能により、限りなく薄い水制(透過・不透過)を表現できます。透過性(Permeability)と渦度(Vorticity)の表示に対応し、水制による交互砂州の制御や、水制間への土砂堆積・樹林の発芽も計算可能です。
Edge障害物による水制の流速ベクトルと透過性・渦度の分布
底面流と表面流それぞれに中立粒子を配置し、Lagrange的に物質輸送をシミュレーションするGELATOモデルを内蔵しています。流れの可視化に活用できます。
上下流境界条件にRiemann不変量を使用することで、マニング則よりも高精度な境界条件設定が可能です。石狩川上流1/50大型模型実験で検証され、計算流量が実験流量とほぼ一致することが確認されています。
Riemann不変量を使用した境界条件。計算流量(0.25L/s) ≒ 実験流量(0.24L/s)。加藤・清水・今村(2025)
氾濫原の計算においてカルバート(暗渠)・水門・樋門・排水ポンプ・ゲートなどの構造物を設置した流況シミュレーションが可能です。
試用版
Cabernet2D・Freebird 3Dの試用版はシルバー会員でもお試しいただけます。導入方法・使用方法・簡易講習会・デモプレゼン・各種ご相談など、お気軽にお声掛けください。
正規版(ゴールド会員限定)
正規版はiRIC-UCゴールド会員の特典としてご利用いただけます。オンライン講習会(半日程度)もゴールド会員特典に含まれます。